地球と宇宙を結ぶ未来の輸送機関「宇宙エレベーター」実験機の競技会が8日、千葉県船橋市で始まった。 日本やドイツの大学生チームなどが参加した。 風船を使って高さ約150メートルまでつり上げた細いベルト上を、バッテリーで動く「クライマー」と呼ばれる装置が上る速度や安定性などを競った。 宇宙エレベーターは、静止衛星から地上に伸ばしたケーブルに昇降機を取り付けて人や物の輸送に使おうというもので、研究が進められている。競技で得られたデータも研究にいかされる。 主催した「宇宙エレベーター協会」の大野修一会長は「競技会は日本では初めて。宇宙エレベーターの実現につなげる、有意義なものになる」と話している。