スモモの木に開けられた穴=山梨県南アルプス市川上穴が開けられ枯らされてしまった樹齢16年の貴陽の木=山梨県南アルプス市川上スモモの高級品種「貴陽」=JAこま野提供 山梨県南アルプス市で、高級品種として知られるスモモ「貴陽(き・よう)」や、「サマーエンジェル」などの木にドリルで穴が開けられ、枯死する被害が出ている。幹に穴を開け、中に除草剤を注入したとみられる。悪質な手口に農家も怒り心頭だ。県警も器物損壊の疑いで捜査を始めている。 南アルプス市川上の農家の男性(63)が被害に気づいたのは今月上旬。1本のスモモの木に枯れ枝が目立っていた。「おかしい」。よく見ると50円玉大の穴が2カ所開いていた。結局、切り倒して焼いて処分するしかなかった。 被害にあったのは、この農家だけではない。地元のJAこま野落合支所の呼びかけで調べたところ、周辺の3軒の四つの畑で、貴陽など樹齢3〜16年の計12本に直径