話しかけると育ちが良くなると言われるサボテンや、モーツァルトの音楽を聴かせると甘くなるトマトのように、何らかの声や音が植物の生育に影響を与えるとの説がある。まだ科学的にその理由が解明されていないため、あくまでも“説”にとどまるが、もし本当に人の声や音楽が植物に届いているのだとしたら、それはとても素敵な話だ。 英国の王立園芸協会は、そうした人と植物の関係を実証するために、ある実験を行った。1か月に渡って行われたこの実験は、トマトの根にあたる部分にMP3プレーヤーを繋いだヘッドホンを装着し、オーディションで選ばれた10人の声を聞かせて、成長の差を比較するというもの。実験には「種の起源」や「進化論」で知られる科学者チャールズ・ダーウィンの子孫にあたる、生物学者のサラ・ダーウィンさんも参加した。トマトに聞かせる声の内容はさまざまだったが、サラさんは「種の起源」の一節を読み聞かせたそうだ。 音に関す