幼稚園年長(1990年度)記憶にある時事ニュースで最も古いものは幼稚園児代。 先生が砂場で遊んでる自分たちに向かって 「海の向こうでは今『せんそう』(湾岸戦争)が起こってます。 なんで人は殺し合うんでしょうね・・・」 というようなことを言ったのがそれで、その時はとにかく 「遠くで何やらすごく恐ろしいことが起こってるんだ・・・。」 くらいにしか感じなかった。 あの先生がそうつぶやいた日の空は澄み渡ったきれいな青空で、 「平和そのものの天気」と「遠くにあるおそろしいもの」がひどく対照的で違和感を感じた。 小学校低学年(1991-1992年度)父はある日「すごいお土産だぞ」と、 灰色でかわいくて格好いい形をした機械を持ってきた。 パイロットウイングス。 あの頃、飛行機を巧く操縦できる奴は神だと思った。 機体を傾け、緑の輪をくぐる。静かな着地。 教官のきつい言葉に、甘やかされていた俺はたじろいだ。