ローマの有名レストランで法外な値段を請求されるトラブルに遭った日本人観光客2人が、おわびとして提示されたイタリア政府による同国への無料招待を辞退した問題で、国営イタリア放送は31日、「日本人が示した節度を見習わなくてはならない」と伝えた。 同放送は「ほかの人なら喜んで招待を受けた上に、友達まで一緒に(無料で)イタリアに連れて行ったかもしれない」とした上で「2人を模範とすべきだ」などと褒めちぎった。 2人は茨城県つくば市に住む男性(35)とその恋人で、6月に有名レストランの昼食で700ユーロ(約9万5000円)近い料金を請求され、支払い後に警察に届け出た。同国のブランビラ観光相は2人に謝罪した上で、イタリアへの無料招待を申し出たが、男性は「イタリア国民の税金を使うことになる」として辞退した。(共同) [2009年8月1日0時3分]