これはすばらしい一冊です。真に迫った、圧力のある作品。ぜひ多くの方に読んでもらいたい内容です。 日本の狂った労働の現状について、特にクリアに論じられている箇所をピックアップしてご紹介。 端的に言って、現在の若者は、年功評価があるから頑張るのではない。そうではなく、商品としてふるまわないと、死んでしまうから頑張るのだ。 就職できなければ、日本社会に社会福祉はない。 最近の生活保護に対するバッシングを見ても、「企業で働かないなら、死ねばいい」と言わんばかりだ。 もし就職できなくて、非正規雇用で働くことになった場合にも、そこには共通規則がないので、生活できる賃金は支払われない。 だから、生きるためには、どんな命令も受け入れる姿勢をアピールし続けるしかない。就職活動の厳しさは、まさにそこに現れている。 本書では主に労使関係に着目しながら、この現状の打開策が述べられています。端的に説明すると、 ・日