保育士試験において、発達理論についてはエリクソンとピアジェの理論に基づいた問題がほとんどを占めています。まずはピアジェの発達理論についてのポイントをまとめてみました。 ピアジェの発達段階説 スイスの心理学者。子どもの認知機能の発達の過程を4つの段階に分けた。 感覚運動期(0~2歳頃) 外界にあるものを感覚を通して受容しながら認識し、運動的な働きかけを行う認知発達の第一段階。自己と物、自己と他者が未分化な状態。 「対象の永続性」 について理解が進む時期。物や人が視界からなくなっても存在はあると認識する。 前操作期(2~7歳頃) 2歳以降になると急速に言語を習得し始め、それに伴いイメージや表象を用いて考えたり行動したりすることができるようになる。しかしまだ論理的な思考は難しく、心的な操作が不完全である。この時期は「見かけ」へのとらわれやすさ (保存性の未発達) 、自己中心性、アニミズ