NHK連続テレビ小説『ブギウギ』が現在放送中。“ブギの女王”と呼ばれる戦後のスター・笠置シヅ子をモデルとした本作は、激動の時代の渦中で、ひたむきに歌に踊りに向き合い続けた歌手・花田鈴子=福来スズ子(趣里/澤井梨丘)の笑いと涙の物語が紡がれている。 演出の泉並敬眞が「福来スズ子の誕生の話」と位置づけた第2週の見どころは、なんといっても梅丸少女歌劇団(USK)のレビューシーン。実際に笠置が在籍していたOSK日本歌劇団が全面協力し、できるかぎり当時を再現。子役や蒼井優らも年明けから舞台の稽古に励み、ドラマの内容とリンクするドキュメンタリーのようなかたちでステージを作り上げた。 「当時の人たちが、レビューを観て『すごいなぁ』と感動した気持ちを現代の人たちにも同じように感じて観てほしいと思いました」(泉並) そこで、宝塚やOSKでも演出を手掛ける荻田浩一を舞台演出に据え、歌劇音楽には映画や舞台など様