私は5年前から2年間ほど、東京のゲストハウスに住んでいた*1。東南アジアでゲストハウスといえば安宿のことだが、日本の場合は共有スペースのあるアパートのことである。私の住んでいたハウスには、30ほどの部屋があった。ハウスの中央には合わせて30畳くらいのリビングルームとキッチンがあり、住人の共用であった。コインシャワーとトイレもあって、これも共用。 ゲストハウスのいいところは、入居に際して審査もなく、礼金・仲介手数料がないこと。敷金は取られるが、大きな金額ではない。これは退去時によほどの問題がなければ全額返ってくる。ゲストハウスの部屋は大きくわけて一人一部屋の個室と、ドミトリーと呼ばれる大部屋の2種類があるのだが、私は大部屋に合計6人で住んでいた。10畳間くらいの部屋に3組の2段ベッドが置かれていた。家賃は月35000円だった。 まさにベッドの1畳の空間に寝起きする日々。そんなところによく2年