ホームページ「I Want My TWCableTV App」で、タイム・ワーナー・ケーブルはiPad配信の重要性を訴えている(同社ホームページより) 米CATV業界第2位のタイム・ワーナー・ケーブルは、2011年4月7日、ニューヨーク州南部連邦地裁に、大手メディア・コングロマリットのバイアコム(Viacom)社を訴えた。iPadを使ってCATV番組を見ることは「既存番組配信契約に違反しない」とするタイム・ワーナー・ケーブルに対し、バイアコムは「それは別契約だ」と真っ向から対立している。ブロードバンド放送が拡大する中、米CATV業界は積極的に同市場への参入をはかっている。その前に立ちはだかっているのが、米国の映画スタジオや大手放送局だ。 iPadで番組配信に踏み切ったタイム・ワーナー・ケーブル 対立のきっかけとなったiPad向け番組配信の経緯について、まず解説してみよう。 2011年3月1