ダークトーンのレザーブルゾンの下には、オレンジ色のトラックパンツ。ああ、色がきれいだ、と思う。ブルゾンの前身ごろには、右側に1本、左側には斜めに2本のジッパー。トリミングはきれいなミントグリーン、という意外性もさることながら、カラフルなバッグに驚かされる。ミントがかった鮮やかなブルーに、イエローのぼかし染めがほどこされたバッグ。その、スプレーで黄色のペンキをかけたような大型ボストンの楽しさはどうだ! 黄水仙イエローのシャツ、ダークなレザーブルゾンにほどこされた蛍光グリーンのパイピング、グレーブルーやグレーピンクなどのソフトトーンのブルゾンと、鮮やかな色と抑えたトーンのスタイリングが交互に登場する。 前出のスプレー風染めの色違いのボストンや、同じ染めのボディバッグもだんぜんかっこいい。そう、今回は「ピュアな色のエネルギー」を詩的に発揮させたコレクションなのだ。 会場のパリの回廊には、頭上に洗
![カラフル、大胆、爽やか&気品!──エルメス 2019年春夏コレクション](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0633b00a23894c531cac2ddd378552347ecdf9dd/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fmedia.gqjapan.jp%2Fphotos%2F5d27c38b6f4b0f00089aead0%2F16%3A9%2Fw_1280%2Cc_limit%2Feye-2.jpg)