1990年代の日本経済のバブル崩壊を予見した英誌エコノミストの前編集長ビル・エモット氏(52)が、産経新聞と会見し、「日本はすでにデフレに戻っている。内需が弱く円が強いため、1〜2年はデフレが続くことを覚悟すべきだ」と分析した。「大胆な財政出動を行わなければ日本経済はどんどん収縮していく」とデフレスパイラルに陥る危険性を指摘した。発言要旨は以下の通り。 「日本では昨年、石油や食料を中心にインフレが短期間起きたが、消費需要が小さく、インフレ圧力も極めて弱かった。金融危機で原油市場などが崩壊し、日本の内需はさらに弱まり、設備投資も落ち込んでデフレは不可避になった。10年間もデフレにならされた日本に比べ、インフレ期待がまだ残る欧米でデフレが起きるのには時間がかかる。日本の次にデフレ入りするのは経済システムが柔軟な米国だろう。 バブル崩壊の7年後にデフレが起きた90年代の日本に比べて、今回の金