漸減続く自転車交通事故エコブームや健康志向の高まりで自転車への注目が高まる中、その自転車を起因とした事故にも注目が集まるようになった。その自転車による交通事故の動向を警察庁の公開データ「平成27年における交通事故の発生状況」などから確認していく。 次以降に示すのは当局に報告された自転車乗用者による交通事故の発生件数を多方面から眺めたもの。「第1当事者」「第2当事者」とは、「第1当事者…事故車両で過失の重い側、同じ程度ならけがの程度が軽い側」「第2当事者…第1当事者以外」(双方とも「最初に」事故に関与した車両)を意味する。 例えば自転車の整備不良によるトラブルで横転したり、不注意で穴にはまって転倒した場合、自転車の運転手がそのまま第1当事者となり、第2当事者はナシ。正しい場所を走行していた自転車に自動車が不注意で接触し、事故が発生した場合、自動車側が第1当事者となり、自転車は第2当事者となる