地下鉄の車両に落書きをしたなどとして、大阪府警は11日、ハンガリー国籍のタカチ・ビクター容疑者(25)を器物損壊などの容疑で逮捕した。 入国した9月2日以降、大阪や北海道、愛知など6道府県で、電車車両への酷似した落書きが十数件見つかっており、府警は余罪を調べる。 発表では、ビクター容疑者は9月4日ごろ、大阪市淀川区の市営地下鉄御堂筋線・新大阪駅の線路内に侵入、電車の車体側面にスプレー塗料で落書きをした疑い。肉が焼ける「ジュー」という音を意味するハンガリー語などが、アルファベットを変形させたような文字で書かれていた。ビクター容疑者は認否を留保しているという。 府警は10日、共犯とみられるスロバキア国籍のダリボラ・スピシアーク容疑者(26)を線路内に侵入した鉄道営業法違反などの容疑で逮捕。両容疑者が利用していた大阪市西成区の簡易宿泊所でスプレー缶約30本を発見した。