6月18日、中国社会科学院人口・労働経済研究所の蔡?(カイファン)所長は、中国の労働力が枯渇しつつあり、今後企業の労働コストが上昇する恐れがあると警告した。写真は3月、北京の建設現場で(2008年 ロイター/Claro Cortes IV) [北京 18日 ロイター] 中国社会科学院人口・労働経済研究所の蔡?(カイファン)所長は18日、中国の急速な経済成長を支えてきた豊富な労働力が枯渇しつつあり、今後企業の労働コストが上昇する恐れがあると警告した。 蔡氏によると、過去30年にわたり都市部の工場への出稼ぎ労働者の供給源となっていた農村部の余剰労働力は、1990年代のピークの2億人から、現在は約5000万人まで減少している。 同氏は「大量の余剰労働力が存在する時代は過去のものとなった」と述べ、こうした変化は、既に出稼ぎ労働者の賃金急増などの形で現れていると指摘した。 同氏は「自分の調査などによ