「安く、手っ取り早く酔える」「飲みやすい」などの理由で、市場が拡大している「ストロング系チューハイ」。コンビニエンスストアやスーパーマーケットのお酒コーナーには、柑橘系などさまざまなテイストのアルコール度数9%の商品が並びます。このストロング系チューハイ、実はビールよりも酒税の税率が格段に低いのです。 インターネット上では「いびつな酒税体系と増税に業を煮やした、メーカーの良心のタガが外れたような商品」と指摘する声もあります。また、医師からは「危険ドラッグとして規制するべき」という意見も出ています。なぜストロング系チューハイの税率が低いのでしょうか。(ライター・国分瑠衣子) ●ストロング系チューハイのアルコール度数が「9%」の理由 きっかけは2019年12月31日に投稿された、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部部長の松本俊彦氏のSNSでした。アルコール依存症に詳しい松