割安人気、「指定」1列4席拡大 JR西日本は、山陽新幹線「こだま」で運用する500系について、指定席車両の座席配置を1列5席から1列4席に改良する。10月に着手し、年内の完了を目指す。工費は約2億円。割安切符の導入で、こだまの利用客はここ5年で1・5倍に伸び、ゆったりした座席で快適性を高め、さらに利用促進を図る。 こだまは近距離の都市間輸送を担い、JR西では1日70本走る。各駅停車で、「のぞみ」などの通過待ちがあり、新大阪―博多間の所要時間は最速でも、のぞみより1時間49分遅い4時間11分だ。 一定の需要を保っていたが、2008年のリーマン・ショックの影響で利用客が急減。09年には、高速道路料金の大幅値下げも始まった。危機感を強めたJR西は同年、こだまの新大阪―博多間で、最大42%安い指定席限定の往復切符を発売。新大阪―岡山間が7000円(通常1万1720円)などで人気を呼び、1日当たり