小池百合子・東京都知事は、築地市場(東京都中央区)を豊洲市場(同江東区)に移転する方針を固めた。週明けにもその方向性を表明する。豊洲市場の土壌などの汚染対策を拡充し、安全性を確保する方針。一方、築地市場については、市場機能移転後も「築地ブランド」を生かす方策を検討している。 【写真】豊洲、築地市場の地図 小池氏は昨年8月に知事就任後、豊洲市場の安全性確認などのため、同11月の予定だった移転を延期したが、方向性を示すことで移転計画は大きく動き出すことになる。 移転の可否を判断するにあたり、小池氏は豊洲市場の「安全・安心」の確保と、市場収支の継続的な安定性を重視してきた。この2点を軸に、小池氏の判断材料を精査してきた都の「市場のあり方戦略本部」は15、16両日、小池氏に検討結果を報告。その中で、豊洲市場の土壌や地下水の汚染対策をさらに進めるため、市場の地下の底面をコンクリートで覆うなどの追