【バンコク=若山樹一郎】フィリピン政府当局者は5日、アキノ大統領が極秘に訪日し、成田空港近くのホテルで4日、比南部ミンダナオ島を拠点とする反政府武装勢力「モロ・イスラム解放戦線(MILF)」のムラド・エブラヒム議長と会談したことを明らかにした。 日本政府が仲介したもので、大統領とMILFトップの会談は初めて。双方は「交渉の速やかな進展」で合意したという。 日本外務省も5日、「フィリピン政府の要請を受け、会談開催を支援した」と明らかにした。アキノ大統領は昨年の就任後、MILFとの和平合意に意欲を示していた。