過酷な取り調べ経験を語る足利事件の菅家利和さん=6日、鹿児島県志布志市の市文化会館 選挙違反を巡る冤罪事件の舞台となった鹿児島県志布志市で6日、警察の取り調べの全面可視化を求める市民集会(鹿児島県弁護士会主催)があった。再審が進む足利事件の菅家利和さんや甲山事件の山田悦子さんら冤罪事件の関係者らが、志布志事件の被害者とともに出席。約800人(主催者発表)の聴衆を前に、過酷な取り調べの実態や、なぜうその自白をしたかを語った。 集会は、政権交代により可視化の流れが加速するのではという期待感を込めて企画された。 菅家さんは「警察官には髪を引っ張られてけとばされた。疲れて眠くてどうしようもなくなって認めてしまった」。山田さんは「取り調べは自由を奪われ、精神を破壊した上で行われる。戦う気力もわかない状況でうその自白をしてしまった」と語った。 連続強姦(ごうかん)事件の犯人と疑われた氷見事件の