覚せい剤を輸入したとして覚せい剤取締法違反と関税法違反の罪に問われた神奈川県相模原市、会社役員安西喜久夫被告(59)の裁判員裁判で、千葉地裁(水野智幸裁判長)は22日、無罪(求刑懲役12年、罰金600万円)を言い渡した。裁判員裁判で全面無罪が言い渡されたのは初めて。 検察側は、安西被告が2009年11月1日、覚せい剤約1キロをボストンバッグ内のチョコレート缶に隠して、マレーシアから成田空港に持ち込んだ、と主張していた。 裁判では、ボストンバッグに覚せい剤が入っていることを安西被告が認識していたかどうかが争点となり、安西被告は否認していた。