読んだのは二回目だろうか。何度読んでも面白い。読んでいる途中で、取り留めもなく他のことが連想されていき、読書を中断せざるをえない状態になる本というのは良作だと考えているので、自分以外からの景色が観たくなったらまた読むのだろう。
「一年に一度、空から人間が降ってくる町では、バットとユニフォームは野球をするために使われるとは限らない」ー芥川賞候補の表題作は、いわば意味論の戯画化ともいうべきもので、抜群に面白かった。併録の「つぎの著者につづく」は、ロジックの本質とは何なのかをごちゃごちゃと追究しており、なんやかやと読み進めているうちに、どくんどくん偏頭痛がして、僕の前頭葉がしっちゃかめっちゃかになりそうになった。 No.882
ザ・ワンの台詞じゃないけど、「長かった」。この日をずっと待っていた。待ちに待ちこがれていた。たぶん今あるすべての小説は、伊藤さんの絶筆の続きなんだと思う。それでやっと出会えて読んで震えて感動して、うまいこといえないけれど、もうとりあえず僕ごときが語るとするならば、フライデーたんチュッチュッ。
3回目。正しく読めているのかはわからないけれど、なにかの感情でいっぱいになりました。これからも折に触れて読んでいきたいです。
うん、安心安定に不安定で不穏当な円城印。読んでて不安になるのはいつものエンジョーさん。解るか解らないかのギリギリの文章で読者を翻弄。羽ばたく蝶、集束する世界、掴み所のない思考と、それを掴まえる網と、「道化師の蝶」は非常にバランス感覚に優れた、良い"不安定”でした。「松ノ枝の記」は、「道化師の蝶」同様円環構造になっているようなんだけど、正直よく解らなかった。 ★★★☆☆ まあ、芥川賞向きと言えばそうなんでしょうね、万歳。 ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ - コメント(0) - 11/15
08/31:うんこ 奇書やら難解やら言われているがそこまで難しいというほどのものではない。理解したと胸を張って言いがたいもののどこか不思議な読後感を覚えた。また解説が頭の整理をするのにためになる。何度か読みたい本。 ★
どこか幻想的で、夢と現実の狭間をたゆたう感じ…。突然、夢をみているような過去の記憶や、夢から覚める夢を繰り返したり、亡くなった母親たちの幻覚(?)、なんか不思議な感覚。25年ぶりに再開した貴子と永遠子、一緒に過ごした2日間のことなのに、時間の流れが変わってしまったように思える。文章や描写も、静かで美しくて好きですね。『流跡』があまりにも難解だったので、これはすんなり読みやすかったです。 すみません、途中で読むのやめました。がまんしながら半分くらい読んだのですがやめました。なにしろ読みづらい。使うべき漢字を使っていないというだけでこんなに読みづらくなるとは。内容もふわふわしてて掴みづらい。こんだけ個性がないと芥川賞は取れないのか?読むきっかけはうちの奥さんが図書館で借りてきたから。予約がいっぱいで沢山読んでいる人がいても内容が(私にとって)面白いとは限らないと言う事を再確認した。読書メーター
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く