重要なのは知識量ではなく応用力 うちの子はどうすれば就職できますか?――これは私が最もよく聞かれる質問のひとつだ。 今年2月、私はグーグルのラズロ・ボック人事部門担当上級副社長にインタビューした。グーグルは週100人近くを採用しているが、ボックはその採用活動の責任者だ。果たしてグーグルのような企業では、どんな人材が求められているのか。大卒でない採用者が増えているのはなぜなのか。そのあたりを聞いてみたかった。 ボックの回答には多くの反響が寄せられた。特に反響が大きかったのは、今、重視されているのは、何を知っているかとか、どこでそれを学んだかよりも、その知識でどんな価値を生み出せるかだ、というボックの指摘だった。 アメリカの大学の卒業シーズンが近づいた今、就職活動に励む若者へのアドバイスを求めて、私は再びボックに話を聞くことにした。その内容を凝縮してお伝えしよう。 大学で安易な学部を選ぶな ま