ブラジル大統領選決選投票で勝利して、ブラジル初の女性大統領となった労働党のジルマ・ルセフ元官房長官=31日、ポートアレグラ(ロイター) 【ニューヨーク=松尾理也】ブラジル大統領選決選投票の投開票が10月31日、行われ、選管当局は現職のルラ大統領から後継指名された与党・労働党のジルマ・ルセフ元官房長官(62)が、野党・ブラジル社会民主党、ジョゼ・セラ前サンパウロ州知事(68)を抑え、勝利したと発表した。来年1月1日に就任し、任期は4年。ブラジル初の女性大統領となる。 選管発表によると、開票率91%の時点でルセフ氏は55・2%の票を獲得し、過半数を確実にした。セラ氏は44・8%にとどまった。 ルセフ氏は、自らが投票した南部ポルトアレグレで、「あすから民主主義の新たな段階が始まる。すべての国民のための政治を行い、対話を進めていく」と述べた。 ルセフ氏は、政権末期の現在でも高い支持率を誇るルラ氏の