第4回 3つの方針で“炎上”を回避「当初は思ったよりも掲示板にコメントを書き込んでもらえず、悩んだ」（ソニー・ミュージックの後藤達也第1企画制作グループマーケティング2部チーフプロデューサー）─。 コミュニティーにある程度の数の参加者が集まったからといって、最初から参加意識が高いとは期待しないほうがよさそうだ。掲示板に誰も書き込もうとしない状態さえ珍しくないという。 SNSに詳しい野村総合研究所の山崎秀夫上席研究員は「運営者である管理人に高いファシリテーション能力が求められる」と指摘する。具体的には、最初は軽い話題で話しやすい雰囲気を作る、議論が期待する方向からずれたら、緩やかに方向性を修正するなどの能力を必要とする。 エースコックの管理人を務めた村上主任は、初めのうちは商品開発の話題にこだわらず、「このカップ麺を食べました」といったテーマでコメントを募集した。誰もがコメントしやすい話題で意見を募り、少しずつ場を盛り上げて
