杉浦 和史 氏 はじめに-現場主導の仕様作成 本日は、システム開発の進め方についてお話いたします。 現場主導の仕様作成について、宮田眼科病院院内総合電子化プロジェクトの実例を示しながらご説明いたします。私は、2000年から宮田眼科病院の業務改革とそれを踏まえてのシステム整備を指導しています。この病院は宮崎県都城市に本院あり、分院が鹿児島市にあります。地方にありますが、開業から50周年を迎える病院です。来院患者数が年間約15万人、手術件数は約8000件の病院です。規模的には眼科で全国2位くらいだと思います、眼科というのは検査項目が95種類あり、一つの診療科の検査としては最も数が多く、また、時間辺りに診る患者の数が多いのも眼科の特徴です。宮田眼科病院では、現場の人達が仕様を作成しています。しかも、基幹業務の仕様作りですから、本当に作れるのかと思うかもしれません。ところが当院では、ベンダのSE