2017.08.04 学問、技術、制度など多くの西洋知識を伝え、日本の近代化に深く関わった明治のお雇い外国人たち。その功績は、医学にも深く影響しています。オランダやドイツなどの国々から派遣されたお雇い外国人たちに、当時の日本人医学生は進歩した西洋医学を教わりました。シリーズ「日本の近代医学を支えた偉人~明治のお雇い外国人たち~」では、日本の西洋医学の礎づくりに貢献したお雇い外国人たちの、日本医学史に残る功績をご紹介します。 第2回で取り上げる人物は、明治時代に起こったさまざまな争いや事件の陰で医師として活躍し、人命尊重の精神を貫いたウィリアム・ウィリスです。 悪辣な父親とウィリスの過ち 「父は恥知らずな人間です。だれであろうが他人からお金を巻きあげようとする欲望は、昂じてほとんど病的なものになっていました」 引用元:ヒュー・コータッツィ(著)、中須賀哲朗(訳)『ある英人医師の幕末維新 W・