2017.07.13 学問、技術、制度など多くの西洋知識を伝え、日本の近代化に深く関わった明治のお雇い外国人たち。その功績は、医学にも深く影響しています。オランダやドイツなどの国々から派遣されたお雇い外国人たちに、当時の日本人医学生は進歩した西洋医学を教わりました。シリーズ「日本の近代医学を支えた偉人~明治のお雇い外国人たち~」では、日本の西洋医学の礎づくりに貢献したお雇い外国人たちの、日本医学史に残る功績をご紹介します。 第1回で取り上げる人物は、日本初の西洋式医学校と西洋式教育病院を造った功績から“西洋医学教育の父”と称されるお雇い外国人、ヨハネス・レイディウス・カタリヌス・ポンペ・ファン・メールデルフォールトです。 海軍士官の教育のため、日本へ 1829年5月5日、北のヴェネチアと名高いベルギーの古都ブリュージュでポンぺは誕生しました。父は若き陸軍将校ヨハン・アントワヌ・ポンペ・ファ