「天才が出てきにくい時代」と言われて久しい。これはなにを意味するかといえば、ようは、天賦の能力だけでは活躍し続けるのは難しいということだ。なにをするにしてもハウツーが進化しているので、いかに勉強してそれを身につけるかで勝負が決まる。 地方出身の神童が東大に入って驚くのは、「東京の中高一貫校出身者たちの地頭の悪さ」だという。地方の神童は天性の頭の良さで東大に入ってくるが、都会の秀才は小学校時代から塾に通い詰め、ハウツーを取得し、努力して東大に入ってくる。そして、神童たちは子どもの頃からガリ勉をしてきた秀才たちに敗北感を持つことも多いという。 天才よりも努力の人の時代。この流れはテレビの中で活躍する俳優や女優にも見られる。 俳優の野村宏伸(53)は、その美貌ゆえにスクリーンデビューし、1980年代後半から90年代前半にかけて売れっ子俳優として活躍、一時期は年収が1億円を超えた。しかし、その後、