介護悲劇なぜ続く 殺人・心中今年30件 疲れ、孤立の末 介護に疲れた夫が妻を殺害する事件が相次ぐなど、高齢者介護を巡る殺人や無理心中、虐待が後を絶たない。家庭で行われてきた介護を社会全体で担うことを目指して2000年に介護保険制度が導入され、今年4月に施行された改正介護保険法や高齢者虐待防止法でも様々な防止策が講じられた。にもかかわらず、「介護悲劇」がなくならないのはなぜなのか。(社会保障部 小山孝、安田武晴、大阪本社社会部 佐々木栄) 相談翌日 先月22日朝、兵庫県伊丹市の県営団地の一室。自ら110番した74歳の夫は、駆け付けた警察官に、「私が殺しました。世話が大変でした」と告げた。傍らには50年近く連れ添った2歳年下の妻が首にロープを巻かれ、息絶えていた。夫は殺人の現行犯で逮捕され、今月10日に起訴された。 夫婦は2人暮らしだった。妻は2月ごろから認知症が悪化し、昼夜を問わず団地内を
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