「EU労働法政策雑記帳」経由で 福祉国家と言う危険な幻想 http://agora-web.jp/archives/1069245.html というエントリおよびコメント欄を読んでむなしい気持ちになったあとに、 日本の選挙戦の報道について(byスウェーデンの今) http://blog.goo.ne.jp/yoshi_swe を読んで少し回復する。 前者の議論がなぜ十分でないかというと、議論の展開以前に、「競争を取り除いたり、競争の勝者に重税などを課すことにより実現しようとする福祉国家」という、事実に基づかない観念物を想定して議論を進めているからである。福祉国家の代表国としてよくとりあげられるスウェーデンは確かに税負担は高いが、二元的所得税をベースとした税制を採用している現在、所得税の累進性はそれほど高くないし、法人税は課税ベースは大幅に広げられたが、税率は低い。もちろんリンク先のエントリ