1887年にWinklerが最初に有機ゲルマニウムを合成し、1962年にKaarsらが合成したものは生理研究を本格化させていった[8]。1969年に、浅井一彦がゲルマニウム有機化合物の研究に焦点を当てた世界初の研究所であるゲルマニウム研究所を設立[9]。有機ゲルマニウムは1970年代以降に、がんや肝炎の治療薬として期待され治験が行われたが、その多くは医薬品とはなっていない。1988年に松元文子(元・日本調理科学会名誉会長、元・お茶の水女子大学名誉教授)は、無機ゲルマニウムの有害性や有機ゲルマニウムについて新聞やラジオで報道されることがあり、効果を期待しているものではないが有機ゲルマニウムを服用していると書いているが[10]、メディアなどで一定の注目を集めていた。 1978年に佐藤隆一らがプロパゲルマニウムを合成し、臨床試験が実施され1994年から免疫を高める経口B型肝炎治療剤のセロシオンカ