【ブリュッセル時事】ギリシャのデフォルト(債務不履行)回避に向けた支援協議で、欧州連合(EU)ユーロ圏諸国は14日、支援の前提として同国に課した条件が満たされていないとして、15日に予定していた支援決定のための緊急財務相会合の開催を見合わせた。代わりに財務相らによる電話協議を行い、20日の定例会合での正式決定の可能性を模索する。 ギリシャは3月20日に約145億ユーロの国債償還を迎え、支援が間に合わなければデフォルトに陥る危険がある。同国国債を保有する民間銀行の一部借金棒引きや、ユーロ圏と国際通貨基金(IMF)による緊急融資の手続きには約1カ月を要するとされ、迷走を続ける支援協議は、いよいよ時間との闘いになってきた。 【関連記事】 【特集】欧州債務危機〜もがくユーロ圏、出口見えず〜 【特集】ギリシャ債務危機現地リポート〜国民の1割が公務員の国〜 〔写真特集〕混迷ギリシャ、ゼネス