かつて、やや揶揄めかした表現で 「うなずきトリオ」という 臨時のお笑いユニットが結成されていた。 島田紳助、ビートたけし、島田洋七という 一方的にしゃべりまくる人たちの 相方の3人、松本竜介、ビートきよし、島田洋八だった。 この人たちのことから書きだして、田中宏和を紹介すると、 頭のいい読者は、きっと彼のことを早とちりして 「うなずきというものは大事なのである。 田中宏和はうなずきの名手なのである」というような 間違った結論を引っぱり出してしまうかもしれない。 んにゃ、さにあらず。 うなずきは、大事だけれど、それ以上に大事なのが、 「感心力」というものなのだ。 感心力は、こころから感心したときにだけ発揮される おそろしいまでの、人間の底力の基礎である。 これを身に付けた人間は、もう、無敵の状態になる。 敵に出合っても、敵に感心してしまえば、 それはもう敵ではなくなってしまうからです。 今日