人前でお話されるときに、よく男性でありがちなのですが、言葉と言葉の間で息を吸うとき「シーッ」と音を立ててしまう方がいらっしゃいます。女性でもいらっしゃいます。 具体的にどんな感じの吸い方かというと、「虫歯がしみるかな?」と気にして息をすうときとか、男性がよく行っているのを見たことがあるのですが、物を食べたあと(ラーメンが多いかもしれません)「シーッ」とするときの音に似ています。 話すときに緊張していたりすると、このような息の吸い方をしてしまうことが多いかもしれません。 これは、聞いていてあまり爽やかな印象がしませんし、出来れば息をすうときに音が立てない方が良いと思います。 音を立てて息をすうことをおすすめしないのは印象だけではなく、もう一つ理由があります。 それは、口の中が狭くなってしまうことです。 口の中が狭くなるとなぜいけないのか。 それは、良い声が出なくなるからです。 人前でせっかく
さて、今回は過去記事の一部をリサイクルしてお送りします。 以前、 ・「正しい音程を出す!」すごく簡単そうなことなんですが、できますか?その1 http://d.hatena.ne.jp/wander1985/20091102/1257121182 という記事を書いたときに、 ○「今日のワンポイントレッスン」 という形で下の方に取り上げたボイストレーニングが、例えば前回の記事とかのボイトレをやっていくための準備運動として非常に重要だなー、と思ったので、独立した一つの記事として記録しておきます。 ・「音程の微妙な調整」をする筋肉を目覚めさせる方法 さて、このボイトレをやっていると、「あともうちょっとだけ高い/低い音を出さなきゃ…!」となることが多いと思います。 でも、そのような微調整は、実は素人にはなかなかできるものではないのです。 と、いうのも、「音程の微妙な調整」をする筋肉というのは、日常
そういえば、これは本当にいい記事だなあ…と思ったボイトレ関係の記事を、まだ紹介していなかったなあと、ふと思ったので、今回はそれの紹介。 ○喉が開かない、という人に対して ペンギン様^^ - ヴォイストレーナー チャトラ猫の原稿倉庫 - Yahoo!ブログ 「ノドを開けなさい」という指示または先輩からのアドバイスは、間違いとは言えないものの、非常に無責任な言葉であることは否めません。「これこれこうすればノドが開くよ」という具体的な方法を示さない限り、なんの意味も無いどころか、聞き手を混乱させるだけなのです。 「のどを開ける」ということは「のどが閉まっている」わけです。少なくとも「閉まった感じ」がするということです。ヒトの身体は全部つながっていますから、のどだけが閉まるということはよほどのことが無い限りありません。よほどのこととは、首をつったり、誰かに首を絞められたりしないかぎり・・・というこ
今日は超お手軽にできるボイストレーニングを紹介です。 声を出す際の表情に少し気をつけることで、良い声を出すことができます。 本当に簡単なことなんで、試してみましょう。 簡単にできて効果の高い方法を紹介すると、 1.目をしっかり開く 2.耳をすます 3.ほほえむ(口角を上げる、歯を見せる) という3つなんですが… つまり、「愛想良く人の話を聞く態度を表情で示せば、良い声が出せる」ってことなんです。 適度にニコニコしつつ、「あなたの話をしっかり聞いていますよー」という視線・表情を送れば、表情が自然と発声のために良い状態になり、良い声が出せるようになるんですね。 「聞き上手は声美人!」 という若干スイーツ(笑)風味なキャッチコピーをふと思いついたのですが、流行りませんかね、これ?(笑) ○目をしっかり開く 「目を開く」ために使われる表情筋は、「喉を開く」ためにも使われるために、ボイトレにおいては
○「猫背」と「あごを引くこと」について 姿勢について「一般論」を申しますと、日本人は骨格、筋肉、頭身…などの問題から、非常に「猫背」になりやすいと言われています。 胸板の薄さとか、肩幅の狭さとか、頭のデカさとか、体幹・バネの筋肉の弱さとか…そういった黄色人種的な身体的特徴が、ことごとく「猫背」になりがちな方向に働きがち。 さらに、デスクワークの多さなどの生活習慣の問題とか、いわゆる国民性の問題とかも…。 で、この「猫背」の状態であごが上がってしまうと… この姿勢、首や喉に力が入ってしまって、声にとっては最悪な姿勢なんですね。 声帯の収まっている首に無理な力が入ってしまうので「声帯の動き」も「息の流れ」も阻害されがちですし、「共鳴」も上手くできません。 さらに、「下顎を突き出す」状態というのが最悪です。 「ものを飲み込む筋肉」が活発化し、「歌う・呼吸する筋肉」の動きが阻害されますので、この状
ボイストレーニング用語の中でも、「喉を開く」という言葉で検索してくる人が非常に多いので、今まで書いたものをまとめつつ、少し今までとは違った角度から書いてみようと思います。 ○何故「喉を開く」必要があるの? 「喉を開く」ということが何故必要かと言うと、「良い発声」のためには、 1.声帯に「適度な力」を入れ、首や喉の「ものを飲み込むための(発声に本来関係無い)筋肉」に力が入らないようにする 2.喉から口にかけての空間を整え、呼吸の流れを妨げないようにし、よく声が響くようにする ということが必要だからです。 ○「喉を開く」とはどういうこと? 声楽的な意味での「喉を開く」とは、「軟口蓋を引き上げ、喉仏を引き下げる」ことです。 イメージ的には、「喉を上下に開く」感じです。 軟口蓋が上がることによって喉の奥の空間が広くなり、また、鼻腔にも声が響くようになり声の「響き」が良くなります。 また、軟口蓋を引
ボイストレーニングをしていると、喉を開きなさいという言葉をよく耳にします。ここでは、なぜ喉を開く必要があるのか、喉を開くとどうなるか、そして喉の開き方を解説したいと思います。 喉を開くというのは、すなわち口の奥のスペースを広く確保して、声を共鳴させようという話です。なんだか難しいですね。 簡単に説明するために、声をアコースティックギターに例えればわかるかもしれません。アコギは、弦の近くに穴の空いた空洞があり、そこで弦の音が共鳴して大きくなります。もし空洞がなければ、音はとても小さいものになるでしょう。声も同じで、声帯から作られた音は、体の口の奥の部分(咽頭)で大きくなります。ここのスペースを大きく取れば取る程、オペラのようなふくらみのある声になります。つまりまとめると、 アコギの弦→声帯 アコギの空洞→口の奥の空洞部分 という事になります。 なぜ喉を開く必要があるのか 喉を開く動作は、特に
この記事は以下の基準に当てはまる方をターゲットにしています。 ミドルボイス(ミックスボイス)は発声できる 喉は開ける 音階を使った練習はスムーズにできる 実戦で歌うとなぜか喉が絞まる 今回は、音階では上手く歌えるのに、歌詞を歌うとなぜか高音域で喉が絞まってしまう原因と、その改善方法を書いていきます。 高音域で喉が絞まる原因は母音にある ちゃんと喉を開く意識をしているのに、たまにどうしても喉が絞まってしまうフレーズがある ミドルボイスに上手く切り替えれるところと、そうでないところがある 大抵の場合、その原因は「母音」にあります。日本語の母音は、「あいうえお」の5種類ですが、その中の「イ」と「ウ」はまともに発声すると絶対に喉が絞まります。 高音発声において難関の「イ」と「ウ」の母音 「イ」は、上アゴに舌を近づけて発声します。すると舌の根元が上がります。同様に「ウ」も、「イ」よりはマシですが、発
さて、今回は、声を語る上で欠かせない用語である「倍音」というものについて説明していきたいと思います。 最初に注意書きをしておくと… 「倍音」や「共鳴」などは物理学用語ですが、 ボイトレでこれらの言葉が語られる場合、若干オカルトが入ることがある ということには注意しておいてください。 要するに、これから書くことには疑似科学が混ざっているかもしれません(笑)。 いや、疑似科学にならないようにできる限りの注意はするのですが、発声法を学びつつ解剖学を学びつつ物理学を学びつつ音響心理学を学び…なんてことはなかなかできないのです。 「学問」としてではなく、「豆知識」と「ハウツー」として読んでいただきたいです。 ○倍音とは ある音が鳴っているときに、人の耳には「一つの音の高さ」が聞こえます。 ピアノの鍵盤のドの音を打鍵すればドの音が鳴りますし、ドの音程になるように発声すればドの音が聞こえます。 しかし、
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