2010年1月、PFUがスキャナのメーカー首位に躍り出た。販売台数シェアは33.2%。「BCNランキング」06年8月以降、3年5か月ぶりのトップ交代となる。大量の紙を一度に読み取るのに適した「シートフィード型」に人気が集まったためだ。一方、2位に順位を下げたキヤノンは30.6%だった。 07年1月以降、スキャナ市場はキヤノンが台数シェア30-60%で1位をキープしてきた。ただ、規模は徐々に縮小し、それに反比例する形でじわじわと右肩上がりの伸びをみせたのはPFUだ。PFUは「シートフィード型」を扱っており、このタイプの拡大がメーカーシェアの成長を後押しした。 PFUの松本秀樹・イメージビジネス営業統括部第一営業部部長は、「不況のときだからこそ、企業は業務の効率化やエコ、(紙類の削減による)省スペース化に注目する。こうした動きと、スキャナを使った整理の認知度の高まりが合致した」とシェアを伸