【コラム】IT資本論 (122) e-戦略論(32)創造学習・スクール(21) 知識共有化の新戦略 | 経営 | マイコミジャーナルこの数十年は、情報と知識の創造と流通と消費が大きく拡大する時代であった。それを劇的に向上させたのがインターネットという仕組みであった。ますます多くの情報と知識がネット内を駆け巡っている。自社のモノやサービスをより高次のものにするために、自社内外の優れた情報や知識を最適に管理できれば、経営の質を改善し、企業業績を高めることができるだろう。それが、ナレッジ・マネジメントという発想であった。 とくに、米国の企業では、経営者層と従業員層は明確に区別されることが多く、それが経営者層による企業のあらゆる状況の把握という要求に結びつく。すなわち、企業の隅々で起きているすべての情報を収集でき、それを分析できれば、もっと優れた経営戦略や意思決定が可能となるとみるのである。さらには、この発想は、「企業は情報を処理するための機関である」という見方とも連動する。このように、経営者層が、企業情報を中央集権的に集中
