オウム真理教から改称した「アレフ」が会員制交流サイト(SNS)を勧誘に多用し、アレフの名を伏せて若者に接触を図っていることが、北海道警が押収した資料などで分かった。具体的なやりとりを例示した勧誘マニュアルも作成。道警は、SNSの書き込みを基に入信しそうな相手を選んでいるとみて資料を分析している。 道警は19日、アレフと関係のない勉強会を装って違法な勧誘をしたとして、特定商取引法違反の疑いで30代の男性信者を書類送検した。この事件を巡り、昨年11月に札幌市や福岡市の施設などを家宅捜索。約250点の資料を押収した。オウム真理教の松本智津夫死刑囚(教祖名・麻原彰晃)の教えを記した冊子や勧誘マニュアルもあった。 「スピリチュアル、心といった書き込みをヒントに」「相手のプロフィルを絡めてメールを送り、まずは相手… この記事は有料記事です。 残り468文字(全文824文字)
無施錠の自転車に鍵をかける山下巡査(右)ら=宮崎県日向市の日向市駅駐輪場で2017年12月11日、田崎春菜撮影 市街地の駐輪場で、盗難防止のために無施錠の自転車に警察官が鍵をかける宮崎県警の「思いやりロック作戦」が全国に広がり出している。県警が8年前に開始し、宮崎県内の盗難自転車数は作戦前から半減した。所有者の了解なしに自転車をロックする手法に疑問の声もあるが、成果を上げている作戦に専門家も注目している。 「駅では無施錠の自転車が目立つ」。昨年末、JR日向市駅近くの駐輪場で山下隆一巡査が、無施錠の自転車の後輪に駅前交番の電話番号を記した鍵をかけた。約15分後、延岡青朋高校3年の黒木佑真さん(18)が交番にやってきて、ロックは解除された。黒木さんは「電車に乗るために急いでいて鍵をかけ忘れた」と話した。 県警によると、ロック作戦は2010年6月にスタート。生活安全企画課の調査で盗難自転車の半数
第97回全国高校ラグビー大会で、準決勝に登場した桐蔭学園(神奈川)のメンタルトレーナー、布施努さん(54)は元球児で商社勤務経験もある異色の存在。運動選手やビジネスマンの精神的ケアを手掛け、チームの信頼も厚い。5日は大阪桐蔭(大阪第1)に決勝進出を阻まれたが、フィフティーンは「布施さんのバックアップで花園に戻る」と誓う。 「もっといいプレーができるよね」。大阪市内の宿舎ホテルであった年明けのミーティングで、布施さんの鼓舞する声が響きわたった。今大会は順調に勝ち上がったが、ミスも目立った。試合結果を2人1組で議論した選手は、布施さんに促されるようにできたこと、できなかったこと、今後の課題を整理し紙に書き出していった。
大学生との座談会で仕事のやりがいを語る女性法務教官(中央)=福岡市東区奈多の筑紫少女苑で2017年11月11日、平川昌範撮影 法務省矯正局は、少年院などで非行少年の立ち直りを支援する「法務教官」に有能な人材を獲得しようと、就職を控えた大学生向けに施設参観を開くなど積極広報に乗り出している。学生にはあまり知られていないが、高い専門性や熱意が求められる職種。売り手市場の採用現場で各業界がしのぎを削る中、担当者は「お堅い」イメージを払拭(ふっしょく)してやりがいをアピールしようと躍起になっている。 「人前に立つのは苦手だし、少年をどう指導すべきか悩むこともある。試行錯誤の毎日だが自分の成長を実感できる仕事だと思う」。九州で唯一の女子少年院「筑紫少女苑」(福岡市東区)で11月にあった施設参観。仕事への率直な思いを打ち明ける若手の女性教官に大学生らが真剣なまなざしを向けていた。
神奈川県小田原市で教師の手に負えない中学生の指導にあたってきた心理カウンセラー、荒木信広さん(40)が、来月にも市内で10代のための相談室「心の居場所」をNPO法人として発足させる。自らも過去に少年鑑別所を出入りした「元不良」だが、売春や薬物、暴走行為に溺れる生徒を引き受け、「ノブさん」と親しまれてきた。「もっと大人に甘えていいよ」と、街でたむろする10代の居場所づくりに立ち上がる。【堀和彦】 荒木さんは今年10月まで5年間、市教育委員会の「生徒指導員」として、市内の中学校に派遣されてカウンセリングを行ってきた。相手にするのは、授業を受けずに校内で飲酒や喫煙に浸る「何もできない先生の足元をみている」生徒たち。これまで1000人近くに接してきた。
「やめられない」の先にある破滅 依存症【4】 ネット依存、ギャンブル依存、セックス依存など、行動に依存する病気について、前回までご紹介してきました。どれも精神科の治療の対象になる病気ですが、依存する行動が法に触れる行為だったときに、本人にとっても社会にとっても深刻で複雑な問題が生まれます。そのひとつが、盗みがやめられないというクレプトマニア(窃盗症)です。まず、万引きで逮捕された24歳女性のケースをご紹介しましょう。
●新人時代から防衛 「これからは快眠を追求します」。恥ずかしそうに宣言する男性新人社員に同期入社から拍手が起こった。ビジネス向け帳票製作印刷大手の「トッパン・フォームズ」社が今月初め、入社8カ月の新人社員73人を集めて東京都港区の本社で開いた「セルフメンタルヘルス研修」だ。ストレスの仕組み、うつ病の病像を学び、運動、睡眠、食生活の重要性をインストラクターが強調。メンタル不調を起こしやすい考え方のクセを自己分析し、明日からできることを各自が宣言し、同期が拍手で応援した。 ネガティブ思考があると自己分析した男性社員(23)は「営業の仕事を始めて戸惑いもある。休息が大切だと気づかされた」と話す。土田悦子インストラクターは「早い時期にメンタル不調を理解し、回避する手立てを知れば結果は違う」と指摘する。土田さんを派遣した「中央労働災害防止協会」の三觜(みつはし)明研修支援センター所長は「若者は自分の
ストレスが多い現代社会。心身のバランスが取れてこその健康だ。締めくくりの第4章は「心の健康」に迫る。まずは悩み多き青年期の学生に対する、大学のメンタルヘルス対策の現状を探った。 ●失恋の悩みも 筑波大(茨城県つくば市)の総合相談窓口は、学生の出入りが多いキャリア支援室や学生部などと同じ建物にある。 「単位がやばい」「夜眠れない」「就活がうまくいかない」「失恋した」。予約不要の窓口を訪れた学生が話す困りごとは多様だ。専任カウンセラー5人が交代で対応、教職員や保護者からの相談も受け付ける「よろず相談所」だ。 学生相談機関はかつて、問題のある特別な学生が行くというイメージがあった。だが2000年、文部省(当時)高等教育局の学生支援に関する報告書に「全ての学生を対象として、大学教育の一環として位置づける必要がある」旨が記され、その姿は変わり始めた。筑波大は09年に総合相談窓口を設置。ここを起点とし
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く