昨年12月、東京大学・本郷キャンパスにて「テレコミュニケーション、テレイマージョン、テレイグジスタンスに関する国際シンポジウム」が開催された。これは、東京大学大学院情報理工学系研究科の舘ワ教授が代表者を務める研究プロジェクト「テレイグジスタンスを用いる相互コミュニケーションシステム」の成果を公開する目的で実施されたもので、開催は2002年に続いて2回目。 同プロジェクトは、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業(CREST)の一環として実施されている。シンポジウムでは、初日に舘教授や研究分担者らの講演が行われ、2日目のラボツアーでは実際にシステムを使ったデモも見ることもできた。本レポートでは、このラボツアーの模様を中心に紹介していきたい。 そもそも"テレイグジスタンス"とは? このプロジェクトの主題にもある"テレイグジスタンス(Tele-Existence)"という言葉だが、ま