電書部技術班が開発した電子書籍配信サーバーの構成・運用について、実運用までの経緯を交えながら解説していきます。 まずは「なんで電子書籍じゃなくて"電書"なの?」「なんで"部"なの?」といった疑問がわいてくるかと思います。そこで、初回は電書部の成り立ちを説明しつつ、電子書籍配信サーバーの当初の目標を説明します。 電書部の生い立ち 電書部は、ゲーム作家の米光一成が講師をつとめる『宣伝会議「編集・ライター養成講座 上級コース」』を母体にしています。この講座の中で電子書籍に興味を持った人たちが電書部(初代の部長は米光)のメンバーです(講座生以外のメンバーも途中から増えています)。最初の頃は普通に「電子書籍部」と呼んでいましたが、「書籍という言葉は重い。電子書籍はもっと軽やかに電書と呼ぼう」という部長の呼びかけに応じて、自然と「電子書籍部」から「電書部」になりました。 電書部は「自分が得