深沢七郎氏の名作『楢山節考』。棄老伝説をモチーフにした小説として有名だが、今読むと違った側面も見えてくる。家族のことを思い、山に捨てられる日を自ら決める主人公の老女おりん。それに対し、現代の日本は国全体が楢山節考の寒村に近づいているにもかかわらず、その自覚が薄い。政府が先ごろ決めた年金改革案も給付の大幅削減には踏み込まなかった。今こそおりんのような覚悟が求められている。
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