2013年の世界出荷台数が約10億台に達するスマートフォン(スマホ)。これまで日本のメーカーは、一部の部品メーカーを除き、この巨大市場で存在感を示せていない。しかし今、この状況を大きく変える可能性がある技術トレンドが進行中だ。「HTML5」である。Webブラウザーで実行するHTML5アプリが、これまでのインストール型アプリに代わって主流になれば、「iPhone」や「Android(アンドロイド)」搭載機の市場支配力は弱まる。折しも、HTML5を前面に押し出したモバイル向けの「第3のOS(基本ソフト)」が登場。日本の携帯電話事業者もHTML5化の流れに積極的だ。HTML5は、スマホ業界の勢力図をどう塗り替えていくのか…。