総合人材サービスのパソナグループ(東京)の南部靖之代表(68)が2日、神戸新聞社のインタビューに応じた。主な本社機能を淡路島へ移転する計画について、2022年5月までに淡路市内にオフィスを3~4カ所置くとし、「基本的には、全員淡路島に住む想定だ」と語った。 同社は1976年創業。メインの人材派遣業に加えて2008年から淡路島に進出し、廃校舎を活用した集客施設のほか、レストランやカフェ、テーマパーク「ニジゲンノモリ」などを展開する。今月1日、東京本社に勤める人事や広報、経営企画などの社員1800人のうち、1200人を24年5月末までに淡路島に移すと正式発表した。 南部代表は「新型コロナウイルスの感染拡大で、働き方や社会のあり方が全て変わった」と狙いを説明。「事業継続のためにリスクを分散し、ワークライフバランスを重視した豊かな人生を送ってもらう。家賃や交通費などの経費が大幅に減らせる」と強調し