栃木、岩手、秋田県は22日、各県内の農家から出荷された肉牛計5頭の肉から暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。 厚生労働省などによると、これまで規制値を上回った肉牛はいずれも福島県産の30頭だった。 5頭のうち3頭は、栃木県那須塩原市の農家が7月10日に出荷し、肉から同560~760ベクレルのセシウムが検出された。11日に都内で食肉処理されたが、流通はしていない。飼料の稲わらは市内の近隣酪農家らが生産し、東京電力福島第一原発事故後も田に置かれていた。稲わらの生産農家は、県に対し「エサとして使えないものだと言って販売した」と説明している。県はこの稲わらに付着した放射性物質について検査する。