収穫前に行う一般米の放射性物質の予備検査で、福島県二本松市の1検体から国の暫定規制値と同じ1キロ・グラム当たり500ベクレルの放射性セシウムが検出された問題を受けて福島県は、これまでの検査地点に入っていなかった山間部で追加の予備検査を進めている。 当初予定していた48市町村の予備検査は24日までに終了。放射性セシウムが国の基準(1キロ・グラム当たり200ベクレル)を上回り、「重点調査区域」に指定されたのは、二本松市のみだった。 暫定規制値と同じ検体が出た同市岩代地区は、阿武隈山系の丘陵地帯にあるため、同じ丘陵地帯で、土壌の放射性物質濃度が比較的高い場所を中心に、追加で1自治体あたり3~5地点程度を検査することにした。追加検査は23日に同市と郡山市、大玉村で始め、13検体はいずれも基準を下回った。