コンドームを正しく使っても、避妊の失敗率は1年間でおよそ2%になります。手順をおろそかにすれば失敗率は15%まで上昇し、これでは避妊方法としての役割を果たせません。一方で、飲み忘れさえなければ、ピル(低用量経口避妊薬)の失敗率は1年間で0.3%です。ピルはエストロゲンとプロゲステロンの働きによって、排卵そのものを止めてしまうため、このように高い効果が得られるのです。だからこそ、ピルを使うのはちょっとハードルが高い、という人もいることでしょう。実際のところ、アメリカでは1960年に承認されたピルが、日本で初めて発売されたのは1999年の9月のことでした。では、そのピルには女性にとって嬉しい多くの効用があることはご存知でしょうか。そして、“ピルを飲んでいる女性”が“ピルを飲んでいない女性”に比べて長生きできることが、証明されつつあるということも。今回は、英国一般医協会が1968年5月から201