自転車盗防止のため足立区は昨年度、区民にワイヤー錠を配布。しかし、なかなか被害は減らない=平成20年12月、営団地下鉄綾瀬駅前 刑法犯認知件数が3年連続で都内ワーストワンを記録し、“都内で最も治安が悪い街”として知られる東京都足立区が21日、警視庁と連携して治安再生に向けて取り組む覚書を締結した。景気悪化の影響などで区だけでは犯罪発生に歯止めがかけられないためで、警視庁とのタッグで汚名返上を目指す。 平成20年の足立区の刑法犯の認知件数は1万1390件で、年々減ってはいるものの、18年(1万3384件)から3年連続で都内ワーストワンを記録している。 同区危機管理課によると、犯罪内容で目立つのは自転車盗や侵入窃、万引などの軽犯罪。しかし、雑誌などで「東京で最も危険な街」などとして報道されることもあり、区のイメージダウンにつながっている。 このため、区は20年度から、落書きやごみの散乱など小さ