最近のことですが、フリージャズギタリストの大友良英さんが『シャッター商店街と線量計』(青土社)という本を出されました。この本の中に「復興の時間」というタイトルの文章を寄稿しました。以下は、その内容です。例によって非常に長いので、pdfでご覧になるのもよいかもしれません。 ----------------------- 復興の時間 福島の未来のために考えておくべきことについて pdf版 1. はじめに 私は日頃、東京の大学で、研究をしたり、学生相手に授業をしたりしている者です。原発に関して専門的知識があるわけでもなく、福島ともこれまで特に深いつながりがあったわけでもありません。昨年7月に福島市で除染の実証実験が行われた際に、ボランティアとして草むしりに参加したのが縁で、以降細々と福島に関わるようになりましたが、特に華々しい活動をしてきたわけでもありません。この小文をお読みの方には、福島の現状