子どもの虐待が大きな社会問題となって久しい。中でも、“思いがけない妊娠”による病院外での出産や遺棄によって命を落とす“生後0日の死”は喫緊の課題となっている。その打開策の一つが「特別養子縁組」だ。原則6歳までの子どもに適用され、縁組が成立すれば実の親子と同じ扱いを受けることができるこの仕組みは、晩婚化によって不妊治療をしても子どもが授からない夫婦の増加も相まって関心が高まっている。しかし今、このプロセスを大胆に効率化した、あるNPOのウェブサイトの出現が、現場に波紋を広げている。子どもにとっての“希望”となるのか、それとも…。賛否渦巻く現場を取材した。 その受け渡しは駅前で絶え間なく人が行き交う、駅前のタクシー乗り場。現れたのは生後1か月の赤ちゃんを抱いた20代の母親だった。 「ミルク、すごく飲みます」。待ち構えていた夫婦に母親はそう言って赤ちゃんを手渡した。10分にも満たない立ち話のあと
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