第1節 子供たちの健全育成事業 1. 有害環境の浄化 昭和50年代前半、青少年非行は戦後第3のピークを迎えていた。学校でも校内暴力事件などが多発していった。こうしたことの背景の一つとして、子どもたちの社会での教育環境の悪化、マスコミの悪しき風潮の影響などが懸念されるようになっていた。 このため、日本PTA全国協議会は、不良マスコミ対策に積極的に取り組むこととした。 早くも、昭和47年(1972)3月には、不良マスコミ排除の要望書を関係官庁に提出している。昭和52年(1977)以来は、協議会内に「文化マスコミ特別委員会」を設置し、そこを中心に各種の運動を展開していった。 昭和53年(1978)3月に、文部省、民法連等へ申入書を提出、6月には、テレビ俗悪番組ワースト5について各都道府県PTA連合会あてに調査票を送付し、その地域でのワースト5を選定するように依頼した。 さらに日本PTA全国協